10.「スポーツと歯って関係あるんですか…?」
つい最近「サッカーボールが子供の歯にぶつかり、ぐらぐらしているのですが」と母親に連れられた男児がやって来ました。
このようにスホーツ時における歯や口の周囲の外傷は意外に多いのです。ある統計によると、その数はラグビーが年間3人に1人、アイスホッケーではほぼ全員が何らかの外傷を受けているといいます。これらの外傷とその予防法や歯のかみ合わせが、全身の運動能力にどのように影響するかなどを研究するスポーツ歯学が、最近注目されています。
そしてスポーツをする時に、歯と口の周囲の外傷を未然に防いだり、最小限にとどめるための方法として、上あごの歯に装着するマウスガードがあります。マウスピースとも呼ばれることがありますが、お湯で軟らかくして自分で調整して作る市販のものと、歯科医院で歯型を取って作製するカスタムメイドのものかあります。いずれも合成樹脂製てすが、カスタムメイドの方が形や歯への装着がはるかに良いのは当然です。こうしたマウスガードのような一種の防具は、体に合ったものを着けるのが外傷防止の基本です。体に合っていないものは、逆に障害を引き起こす原因になります。
では、歯やかみ合わせは、全身の運動能力にどれほど影響するものなのでしょうか。最大筋力を発揮するような運動をした時に生じる上下の歯をくいしばる動作を「クレンチソグ」といいます。これは、約6割の人が無意織に行っており、その人たちの奥歯が抜けたり、かみ合わせがずれていると、運動時に本来持っている筋力を100%発揮できないという研究結果
が報告されています。
従ってかみ合わせを正常にすることで、その人の運動能力を充分に発揮できる可能性が出てくるということです。歯は、人が生きていく上で大切な役割を果
たしています。スポーツをする人もしない人もかかりつけの歯科医院で1年に1度は、口の健康管理を十分にしてください。
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